犬連れキャンプは飼い主さんにとって憧れです。しかし、事前の準備や予想外のトラブルなどを想定して不安に感じる方もいるかもしれません。キャンプに犬を同伴するには、「ペットOK・ドッグフリーサイト・ドッグラン付き」などの施設を選びましょう。そしていくつかの気をつけることを踏まえて準備をしておけば、難しいことではありません。計画的に手配を進め、愛犬とのかけがえのない思い出を作りましょう。
犬連れキャンプで気をつけることとは?
愛犬と一緒に過ごすキャンプは、とても楽しいひとときでしょう。しかし、ワンちゃんや飼い主さんがキャンプに慣れていないと、思わぬトラブルを招いてしまうこともあるかもしれません。犬連れキャンプで起きがちなトラブルは、行く前から十分に準備をしていれば避けられることも多いです。気をつけるポイントを踏まえて、愛するワンちゃんとのキャンプを成功させましょう。
事前にキャンプ場の注意事項を確認
キャンプ場は大自然に囲まれているので、動物が一緒でも構わないような気がしてしまいます。しかし、「ペット不可」とされているキャンプ場は意外に多いため、事前に各施設の注意事項を確認しておきましょう。
犬連れの方は公式サイトに「ペットOK」と表記があり、ドッグランや区画に柵のあるキャンプ場などを選べば快適に過ごせます。ただし「ペットOK」の施設でも、リード着用やトイレの始末・共有スペースへの出入りに関するルールはキャンプ場によって違うので、よく確認することが大切です。
愛犬のストレスにならないようにする
キャンプに慣れていない犬は、知らない環境でのテント泊にストレスを感じてしまいます。初めて会う人や動物を怖がって無駄吠えをし、周囲の迷惑となってしまうこともあるでしょう。日ごろから公園やドッグラン・河原などへ出かけ、初めての環境や人・他の動物に慣れさせておきましょう。練習としてデイキャンプ(日帰りキャンプ)でキャンプデビューをしておけば、ストレスを感じにくくなるでしょう。デイキャンプは荷物も少ないので、飼い主さんの負担も軽減できます。また、犬はドライブで酔いやすいので、普段から車を利用し慣れさせておくと安心です。
愛犬の体調管理
キャンプでは環境が大きく変わるため、愛犬が体調を崩してしまうこともあります。楽しい思い出にできるよう、体調管理には十分に気をつけてあげましょう。ドライブが大好きなワンちゃんもいますが、なかには車に酔いやすいワンちゃんもいます。移動中はサービスエリアなどで休憩をはさみ、水分補給や散歩をしてあげましょう。
キャンプ場に到着しても、疲れているようであれば休ませてあげます。食事はいつもと同じフードを持参し、人間の食べ物や現地で調達した慣れない食材などに気をつけてください。おしっこやウンチの回数をチェックし、普段と違う様子がないかのチェックも大切です。元気なワンちゃんでも、キャンプ場では疲れがたまっています。しっかり休みを取り、無理をさせないようにしましょう。
夏の暑さ対策
真夏などのシーズンは、愛犬の暑さ対策を忘れずに行いましょう。夏の日光の元では短毛の犬は皮膚病になりやすく、長毛の犬は脱水症状を起こしやすいです。熱中症の危険もあるため、紫外線や地面の照り返しをさえぎる薄手の服を着せ、日陰に入れて水分補給を十分にしてあげましょう。冷感のある服や保冷剤のついた首輪・ベッド用の冷却マットも重宝します。テント設営中に車内で待たせると、熱中症を引き起こすこともあるため注意してください。
冬の寒さ対策
近年人気の冬キャンプで欠かせないのが寒さ対策です。ワンちゃんにはウェアを重ね着させ、特に寒がりな子にはマフラーやブーツなどのアイテムも使って暖めてあげましょう。テントの周りにはたき火やまきストーブ・電気ストーブなど、周辺を一気に暖めてくれる暖房器具を使用します。ストーブの火は危ないので、ワンちゃんが近づけないようサークルを立て、リードも届かない長さにしてつないでおきましょう。
就寝時は地面の冷気が伝わらない犬用コットを置き、電気毛布・ぬるめの湯たんぽなどを使用するのもおすすめです。寒さの厳しい冬場は、電源完備のキャンプサイトを利用すると便利ですよ。
脱走しないようにする
慣れない環境に来たワンちゃんは、興奮して脱走する可能性があるため注意しましょう。キャンプでは、テントの設営や調理中など、どうしてもワンちゃんから目を離してしまうタイミングも多いです。自由にさせてあげたい気持ちはわかりますが、トラブルを防ぐために愛犬には常にリードをつけ、サイトの柵や係留ペグにしっかり固定しておきましょう。就寝時の脱走も多いので、寝るときも忘れずにリードをつけ、嫌がらなければケージに入れてあげましょう。もしものときのために、首輪に連絡先を書いた迷子札をつけておくと安心です。
忘れものをしないようにする
愛犬を連れて行くと、必要なキャンプ用品も多くなります。忘れものがないように念入りに準備しておきましょう。いつものフード・おやつ・フードボール・リード(ハーネス)に加え、折り畳みケージや犬用のコットなどもあると安心です。また、ペットシート・トイレ用ごみ袋・ウェットティッシュなどの消耗品は、トラブルがあっても対応できるよう宿泊日数よりも多く準備しておきましょう。季節の温度調節グッズや虫よけ・常備薬なども持参します。犬用品は忘れてしまうと現地調達がしにくいです。忘れものをしないようによく確認し、トラブルときには追加購入ができるよう、近くにコンビニエンスストアなどのあるキャンプ場を選んでおくと安心です。
ノミ・ダニ対策
キャンプ場には1年中ノミやダニがいます。寄生されると愛犬がアレルギー性皮膚炎やウイルス感染などを起こす可能性があるため、しっかり対策をしておきましょう。まずは動物病院に相談し予防薬を処方してもらいます。お値段は2,000円ほどですし、日常的に必要なものなので検討しておきましょう。
当日は洋服や靴を着用させ、天然成分を使った首輪など防虫グッズの活用をおすすめします。もしノミやマダニがついてしまったら、すぐに動物病院を受診しましょう。
ワクチン摂取
大自然の中にあるキャンプ場へ出かけるときには、ワクチン接種を済ませておきましょう。ご自宅周辺でお散歩をするだけのワンちゃんならば「5種混合ワクチン」で十分です。しかし、他県や海山のアウトドアレジャーに出かける際には「8種混合ワクチン」が推奨されています。キャンプ場によっては「混合ワクチン接種証明書」や「狂犬病予防注射票」がないと入場できない施設もあるため、事前に確認しておきましょう。
初めて8種のワクチンを打つと体調を崩すワンちゃんもいます。キャンプの予定が決まったら、早めに動物病院に相談しましょう。
キャンプ場周辺の獣医をチェック
キャンプ場ではいつもと違う環境で、犬も体調を崩しやすいです。暑さで熱中症になったりストレスで下痢をしたり、慣れない場所で遊んで思わぬケガをすることもあります。犬連れキャンプでは、周辺の動物病院や獣医師を事前にチェックしておきましょう。どこにあるかだけでも知っていれば、もしものときにすぐ受診できます。
拾い食い、つまみ食いをさせない
テント設営などで目を離したタイミングには、愛犬の拾い食いに注意しましょう。周辺の自然の中には、毒性のある植物などが生えていることもあります。
また、調理中などには持参した食材をつまみ食いしてしまうこともあるでしょう。生の肉や魚・塩分や糖分が強いものは、犬が食べると害になってしまいます。キャンプで使用するローテーブルは小型犬でも届いてしまうので、調理中は同行人に愛犬を見てもらう、テーブルに届かない場所にリードをつないでおくなどして対処しましょう。
無駄吠え対策
怖がりなワンちゃんは初めての環境で緊張し、無駄吠えをしてしまうことがあります。吠え続ければ周囲のキャンパーの迷惑になってしまうので、無駄吠え対策をしておきましょう。テントを設営したら、専用ベッドやいつもの毛布を使って愛犬用のスペースを確保してあげます。「ここが自分の場所」とわかれば、安心して落ち着いてくれるでしょう。オートキャンプ場ならば、慣れた車の中に入れて落ち着かせることもできます。万が一吠え始めてしまったときのために、制止できるようにしつけておくことも大切なマナーです。
犬連れキャンプのマナー
飼い主さんにとって愛犬は、子供と同じように愛おしい家族の一員です。キャンプ場へ行ったら、自由に走り回らせてあげたいと思うかもしれません。しかしキャンプ場では周囲の方の迷惑になる可能性もあるため、周りへの配慮は忘れないようにしましょう。
本項目では、犬連れキャンプで覚えておきたいマナーをご紹介します。
最低限のしつけができていることが前提
キャンプ場で周りに迷惑をかけないためには、愛犬に最低限のしつけができていることが大前提です。動物なのである程度吠えるのは仕方がありませんが、吠え続ければ迷惑になってしまいます。吠えたらやめさせる・待て・お座り・呼び戻し・ハウスなどの基本的なしつけはしておいた方が良いでしょう。愛犬が花火の音などに驚いて飛び出してしまったときなどにも役に立ちます。
周囲の利用者へ挨拶
飼い主さんがどんなに注意をしていても、吠えたり抜け毛が飛んだりと、周囲に迷惑をかけてしまう可能性もあります。キャンプ場には小さなお子さんや犬が苦手な方もいるので、サイト同士が近い場合は犬連れであることを事前に知らせておくと安心です。到着したら挨拶にうかがい、「犬連れなのでご迷惑をかけるかもしれません。よろしくお願いします。」などと伝えておきましょう。周囲の利用者にも配慮して、楽しいキャンプにしてください。
トイレの始末はしっかりと
キャンプ場に限りませんが、愛犬のトイレの始末は飼い主さんの責任です。キャンプ場のルールとなっていることもあるので、しっかり管理をしましょう。愛犬が用を足したら持参したごみ袋に回収し、持ち帰るかキャンプ場指定の場所へ処理をします。おしっこも流せるように、水を入れたペットボトルを持参しておきましょう。いつもと違う環境でワンちゃんは緊張しています。夜中に粗相をしてしまうこともあるので、寝る前に一度散歩に出ておトイレを済ませておくと安心です。
犬同士の挨拶は慎重に
「ペットOK」やドッグラン完備のキャンプ場では、愛犬と他のワンちゃんとの交流も楽しみの一つです。しかし、犬同士は警戒して、激しく吠え合ってしまうこともあります。犬同士を挨拶させたいと思ってもむやみに交流させず、慎重に様子を見てください。
先に飼い主さんに断りを入れ、相性が良ければ仲良くさせてもらいましょう。勝手に写真を撮って、SNSなどにあげるのも厳禁です。
鋸南ほしふるキャンプ場は愛犬とのキャンプを歓迎しています
愛犬と一緒にキャンプをするとなると、やはりキャンプ場選びに慎重になってしまいますよね。そんなときは、都心からのアクセスも良い「千葉・鋸南ほしふるキャンプ場」を利用してみませんか?鋸南ほしふるキャンプ場は犬連れキャンプ大歓迎です。2022年にオープンしたばかりなので、まだ関東の穴場スポット。都心からは車でなんと1時間30分ほどとアクセスは良好、ワンちゃんにも飼い主さんにも負担の少ないおすすめキャンプ場です。
最後に、鋸南ほしふるキャンプ場の魅力をご紹介します。
現在ドッグランを作成中!
鋸南ほしふるキャンプ場のサイトは芝生が張られており、ワンちゃんだけでなくお子さんたちも安心して走り回れます。さらに現在、施設には愛犬家に嬉しい「ドッグラン」も作成中です。キャンプ中は基本的にワンちゃんをつないでおく必要がありますが、ドッグランなら大自然の中でリードを外して思い切り走り回れます。日ごろ運動不足の大型犬や、お留守番の多いワンちゃんにも良いストレス解消になるでしょう。飼い主さんにも、犬好きキャンパーの友達ができるかもしれません。
オートキャンプ場なので慣れた車内でリラックスできる
キャンプに慣れていないワンちゃんは、知らない環境を怖がってしまうことがあります。そんなときはワンちゃんが安心できる定位置を作ってあげましょう。鋸南ほしふるキャンプ場はオートキャンプ場なので、車の乗り入れが可能です。いつもの車の中にケージやお気に入りの毛布などを用意して空間を作ってあげれば、不安を減らしリラックスさせてあげられるでしょう。雨が降ったときなどにも逃げ込めるので安心です。
きれいな景色を楽しめる
鋸南ほしふるキャンプ場の大きな魅力は、鋸南町の高台から楽しめるきれいな景色です。絶景が魅力の「メインエリア」からは東京湾を眺めることができ、r天気が良ければ富士山が見えるサイトも用意されています。
ワイルドな「くすくすエリア」には、まるでマチュピチュ遺跡のような存在感のある山々が広がっていますよ。こちらのエリアは愛犬とのソロ(1人と1匹)キャンプにもおすすめです。夜になれば空は天然のプラネタリウムに早変わり、足元には鋸南町の灯がポツポツとつきロマンチックな雰囲気を楽しめます。
魅力的な景色については以下の記事でも詳しくご紹介しています。ぜひ参考にしてくださいね。
「富士山が見える穴場キャンプ場は?自然の中で絶景を楽しもう」
炊事場はお湯がでます
キャンプではキャンプサイトなどのメイン設備以外も、とても重要なポイントです。鋸南ほしふるキャンプ場には炊事場があり、24時間いつでもお湯がでます。カレーを作った後の鍋、BBQのお肉の脂なども簡単に洗い流せますよ。
トイレはウォシュレットを完備しており、男女2つずつ室内に用意しています。とても清潔なので、女性や汚いトイレが苦手な方でも安心できるでしょう。管理棟では無料のゴミ回収も行っているので、キャンプの面倒な部分を一気に解消してくれます。
まとめ
今回の記事では、愛犬連れのキャンプの注意点についてご紹介しました。愛犬とのキャンプは飼い主さんにとって楽しいイベントですが、非日常の空間なので思いがけないトラブルも起きがちです。事前に準備できることやマナーを踏まえて、愛犬とのかけがえのない時間を楽しみましょう。
鋸南ほしふるキャンプ場は、愛犬家大歓迎、現在ドッグランも制作中の、犬連れキャンパーにおすすめのオートキャンプ場です。都心からも車で1時間30分ほどとアクセスは良好で、温暖な南房総にあるので夏でも冬でも快適です。
ご予約は「鋸南ほしふるキャンプ場:予約フォーム」から簡単に行えるので、愛犬とのキャンプを計画する際は、ぜひ一度公式サイトをのぞいてみてください。