
キャンプの計画を立てる際に、「雨が降ったらどうしよう?」と不安に思う方も多いのではないでしょうか。特にキャンプ初心者にとって、雨の日の設営や持ち物選びは悩みどころです。しかし、事前にしっかりと対策をしておけば、雨の日でも快適にキャンプを楽しむことができます。
本記事では、雨キャンプを成功させるための判断基準や持ち物リスト、設営のコツを詳しく解説します。雨の日だからこそ味わえるキャンプの魅力を知り、雨対策を整えてアウトドアを楽しみましょう!
雨対策をすれば雨の日でもキャンプを楽しめる!
キャンプといえば、晴れた日に自然の中で過ごすイメージが強いですが、実は雨の日でもしっかりと対策をすれば快適に楽しめます。雨キャンプには、人が少なく静かな環境で過ごせるメリットもあります。しかし、準備不足では雨に濡れて寒さを感じたり、テント内が水浸しになったりするリスクもあるでしょう。
そこで、雨キャンプを成功させるためには、適切な装備を整え、設営の工夫をすることが大切です。
雨の日キャンプの魅力や注意点については、以下の記事でも詳しく紹介しています。ぜひご覧ください。
『雨の日のキャンプの楽しみ方とは?必要なアイテムやポイントを詳しく紹介』
雨キャンプを実行する判断基準は?
雨の日でもキャンプを楽しめるとはいえ、すべての天候で決行できるわけではありません。安全面を考慮し、降水量や天候の状況をチェックしてから判断しましょう。
雨キャンプができる基準
目安として、降水量5mm以下ならキャンプは可能です。小雨程度であれば、適切な装備を整えることで快適に過ごせます。特に、以下の条件が揃っている場合は問題なく実施できるでしょう。
- 降水量5mm以下
- 風速5m/s以下
- 雷予報なし
このような条件なら、雨の中でも楽しめるキャンプを実施できます。レインウェアや防水対策をしっかり行えば問題なく、タープやテントが飛ばされる心配も少ないです。
ただし、地面がぬかるんでいる可能性があるため、防水シートや泥よけ対策をしっかりと行いましょう。
雨キャンプをやめた方がいい基準
以下のような状況では、無理にキャンプを決行するのは避けるべきです。
- 降水量10mm以上
- 台風や荒天が予想される場合
- 雷注意報が発令されている
強い雨でテント内が浸水しやすくなり、快適な環境を維持できない、強風でテントが飛ばされるリスクが高まり、危険が伴います。
特に、台風の接近時や大雨警報が出ている場合は、キャンセルを検討しましょう。安全第一で、無理のない判断が大切です。
キャンプに雨対策が必須な理由
キャンプをする際は、天気予報に関わらず雨対策をしておくと安心です。特に、キャンプ場が多い山間部や湖畔などの郊外は、天気が変わりやすく、予想以上に雨が降ることもあります。
晴れ予報でも、突然の通り雨や夜間の降雨が発生することは珍しくありません。特に山の天気は1時間ごとに変わるともいわれ、予報に頼りすぎると、装備不足で濡れてしまうリスクがあります。
また、雨の中で適切な対策をしていないと、テントが浸水したり、焚き火ができなくなったりと、快適さが損なわれます。そのため、晴天時と同じように準備するのではなく、事前にしっかりと雨対策を行うことが快適なキャンプのカギとなるでしょう。
【キャンプの雨対策】事前準備
雨の日のキャンプを快適に楽しむためには、事前の準備がとても重要です。天候の変化に対応できるように計画を立て、必要な道具を揃えておくことで、雨の日でも安心してキャンプを楽しむことができます。特に、以下のような確認をしっかり行うことで、急な雨にも対応しやすくなります。
- 天気予報をよく確認する
- 持ち物リストの作成と確認をする
それぞれのポイントを詳しく見ていきましょう。
天気予報をよく確認する
キャンプの計画を立てる際には、天気予報を事前の確認が欠かせません。雨が降るかどうかだけでなく、降り始めの時間や雨の強さ、やむタイミングも把握しておくことが大切です。降水量の予報をチェックし、小雨程度であれば対策をすれば問題なくキャンプができることもありますが、大雨や強風が予想される場合は、中止を検討するのが安全です。
また、山間部のキャンプ場では天気が変わりやすいため、現地の気温や湿度の情報も確認しておくと良いでしょう。天気予報はこまめにチェックし、最新の情報をもとにキャンプの準備を進めてください。
持ち物リストの作成と確認をする
雨の日のキャンプでは、通常のキャンプ用品に加えて、雨対策のアイテムをしっかりと準備しましょう。レインウェアやタープ、防水バッグなど、濡れた環境でも快適に過ごせるアイテムを揃えておくことで、雨の日でも楽しくキャンプができます。
持ち物を準備する際には、事前にリストを作成し、忘れ物がないようにチェックすることが大切です。特に、雨具や防水対策グッズは、キャンプ当日に急に必要になることが多いため、余裕を持って準備しておきましょう。また、撤収時に濡れたテントや道具を収納するためのビニール袋や防水ケースも用意しておくと、帰宅後の片付けがスムーズになります。
【キャンプの雨対策】必要な持ち物一覧

雨キャンプを快適に楽しむためには、雨対策に特化した持ち物を準備しましょう。水濡れを防ぐアイテムを持参し、撤収時の工夫を考えることで、ストレスなく過ごせます。
ここでは、雨キャンプに必須の持ち物を紹介します。
傘
キャンプではレインウェアを着ることが多いですが、滞在中のちょっとした移動や作業時には傘の方が便利です。特にタープ下での活動時には、レインウェアよりも快適に過ごせます。ただし、風が強い日は使用が難しいため、状況に応じて使い分けるのがポイントです。
レインウェア・長靴
雨の日のキャンプでは、防水性の高いレインウェアと長靴が必須です。レインウェアは蒸れにくい透湿性のあるものがおすすめです。
特に、雨の日は地面が泥だらけになりやすいため、防水性のある長靴やトレッキングシューズが役立ちます。
グランドシート・フライシート
グランドシートは、テントの下に敷くことで、地面からの浸水を防ぎ、テント内部が濡れるのを防ぐことができるアイテムです。雨が降ると地面が湿りやすくなるため、グランドシートを敷くことで、テントの底が濡れるのを防ぐだけでなく、汚れを軽減する効果もあります。
フライシートは、テントの上にかけて直接雨が当たるのを防ぐアイテムです。これらのアイテムを使用することで、雨の日でも快適な空間を維持しやすくなります。
防水バッグ・ドライバッグ
雨の日のキャンプでは、荷物が濡れるのを防ぐために防水バッグやドライバッグを活用しましょう。特に、スマートフォンやカメラ、着替えなどの濡らしたくないアイテムを収納するために、防水性の高いバッグを用意しておくと安心です。
衣類や寝袋も防水バッグに入れておくことで、テント内が湿気でいっぱいになっても快適に使うことができます。
防水テント・タープ
雨の日のキャンプでは、防水性能の高いテントを選ぶことがとても重要です。テントの防水性能は「耐水圧」で示されており、一般的に耐水圧1,500mm以上のテントであれば、通常の雨を防ぐことができます。大雨を想定する場合は、耐水圧3,000mm以上のものを選ぶと安心です。耐水圧が高いテントほど雨を防ぎやすいですが、通気性が低くなりやすいため、ベンチレーション(換気機能)がしっかり備わっているかも確認しておくと快適に過ごせるでしょう。
また、タープを設置することで、雨を避けながら過ごせるスペースを確保でき、調理や食事を快適に行うことができます。キャンプの雨対策として、持っておきたいアイテムです。
燃料・ライター
雨の日のキャンプでは湿気が多いため、火をつけるのが難しくなることがあります。焚き火をする場合は、着火剤を多めに持っていくと、スムーズに火を起こすことができるためおすすめです。また、防水仕様のライターやマッチを準備しておくことで、湿気の影響を受けずに着火しやすくなるでしょう。特に、固形燃料やガスバーナーなどを用意しておくと、火おこしの手間を減らすことができるため、キャンプの雨対策には欠かせないアイテムです。
雨の日キャンプの焚き火の方法は以下の記事で詳しく紹介しています。ぜひご覧ください。
『雨の日キャンプでも焚き火はできる!必要な道具と注意点を紹介』
救急セット
雨の日のキャンプでは地面が滑りやすくなるため、思わぬ怪我をすることもあります。そのため、救急セットを準備し、すぐに対応できるようにしておくことが大切です。絆創膏や消毒液、包帯などの基本的なアイテムに加えて、防水性のある絆創膏を用意しておくと、傷口が濡れるのを防ぐことができます。
万が一の怪我に備え、キャンプに行く際には忘れずに持っていきましょう。
タオル・着替え
雨の日のキャンプでは、衣類が濡れることを想定して、十分なタオルと着替えを準備しておきましょう。タオルは体を拭くだけでなく、テント内の水滴を拭き取るのにも役立ちます。特に速乾性のあるタオルを持っていくと、乾きやすくて便利です。
着替えは、雨で濡れたときにすぐに着替えられるように、防水バッグやジップロックなどに入れておきましょう。靴下や下着も予備を用意しておくと、濡れたときの不快感を最小限に抑えることができます。
ビニール袋
雨の日のキャンプでは、濡れた荷物をそのまま持ち帰ると、車内やバックパックの中が汚れてしまうことがあります。そこで、ビニール袋を用意しておくと、撤収時に濡れたテントや衣類を気にせず回収できるため便利です。
防水性のある袋に分けて収納することで、濡れていない荷物と混ざるのを防ぎ、帰宅後の片付けもしやすくなるでしょう。また、ゴミ袋としても活用できるため、余分に持っておくと役立ちます。
レジャーシート・ブルーシート
雨の日のキャンプでは、レジャーシートやブルーシートがあると、地面からの湿気や雨の跳ね返りを防ぐことができます。グランドシートがない場合は、レジャーシートやブルーシートをテントの下に敷くことで、防水性をさらに高めることができ、荷物置き場としても活用できます。撤収時には、濡れた荷物をまとめるスペースとしても役立つため、1枚は持っておくと安心です。ブルーシートは耐久性が高く、テントやタープの補助としても使用できるため、雨の日キャンプの必需品といえます。
ハンガー
雨の日のキャンプでは、濡れた衣類やタオルを干すためにハンガーを持っていくと便利です。濡れたウェアは放置すると乾きにくいため、できるだけ早く乾かせる環境を整えておきましょう。
ピンチ付きのハンガーや洗濯ロープを用意しておくと、より効率的に衣類を干すことができます。タープの下や木の枝を利用して、風通しの良い場所に干すことで、乾燥を早められます。
【キャンプの雨対策】設営方法
雨の日のキャンプでは、テントやタープの設営方法を工夫することで快適に過ごせます。特に、以下のような設営時のポイントをしっかりと押さえ、雨の日でも安心してキャンプを楽しめる環境を整えましょう。
- 水はけの良い場所を選定する
- 設営は手早く行う
- 高低差をつけてタープを設置する
- 長いペグを用意しておく
それぞれのポイントを詳しく解説します。
水はけの良い場所を選定する
テントを設営する際は、水はけの良い場所を選びましょう。芝生や砂利のサイトは比較的水はけが良いため、雨の日でも快適に過ごしやすくなります。逆に、ぬかるみやすい土や泥のサイトは避けた方が無難です。
地面をよく観察し、水が流れた跡がある場所や、くぼみになっている部分にはテントを張らないようにしてください。傾斜が少ない場所は水が溜まりやすく、夜間に予想以上に雨が降った場合、テントの中に浸水することもあるでしょう。少し高台になっている場所や、適度に傾斜のある場所を選ぶことで、雨水が自然に流れる環境を作ることができます。
設営は手早く行う
雨が降る中での設営は、できるだけ手早く行いましょう。特に、インナーテントは防水性がほとんどないため、雨に濡れないように素早く設置する必要があります。テントを組み立てる前に、タープを張って雨除けのスペースを確保しておくと、濡れずに作業を進めやすくなるでしょう。
また、事前にテントの設営方法を把握し、設営にかかる時間を短縮できるように練習しておくと安心です。
高低差をつけてタープを設置する
タープを張る際には、雨水が溜まらないように高低差をつけましょう。雨が降るとタープの上に水が溜まり、その重みでタープが崩れてしまうことがあります。タープの片側を高くし、もう片側を低くすることで、水がスムーズに流れるように設置するのがおすすめです。
また、タープのロープをしっかりと張り、たるみが出ないようにしましょう。タープがたるむと雨水が溜まりやすくなるため、適度なテンションをかけることで雨の影響を最小限に抑えることができます。
長いペグを用意しておく
雨の日のキャンプでは、地面がぬかるんでしまい、通常の短いペグではしっかりと固定できないことがあります。そのため、長めのペグを用意しておくと安心です。長いペグを使うことで、テントやタープをしっかりと固定でき、風や雨に対して安定した設営が可能になります。
また、ペグを打ち込む際には、地面が柔らかくなっていることを考慮し、しっかりと深く打ち込むようにしましょう。強風時にはペグが抜けやすくなるため、必要に応じてガイロープを追加して補強するのも効果的です。
鋸南ほしふるキャンプ場で雨キャンプを楽しもう
雨の日でも快適にキャンプを楽しむためには、キャンプ場の環境選びが重要です。「鋸南ほしふるキャンプ場」は、水はけの良い芝生サイトが広がっており、雨の日でも比較的快適に過ごすことができます。特に雨天時には、高台にあるメインエリアがおすすめです。地面がぬかるみにくく、雨水が溜まりにくいので、テントの設営もしやすくなります。
また、鋸南ほしふるキャンプ場では、設備が充実しており、雨の日でも快適に過ごせる環境が整っています。車乗り入れ可能でタープを設置しやすい広々としたサイトが確保できるため、雨の影響を抑えながらキャンプを楽しむことが可能です。さらに、キャンプ場内では薪や炭の販売も行っており、焚き火の準備もしやすいです。
ご予約は「鋸南ほしふるキャンプ場:予約フォーム」から簡単に行えます。
雨の日のキャンプは、事前の準備とキャンプ場選びが快適さを左右します。水はけの良い芝生エリアで、タープや防水テントを活用しながら、雨の日ならではの静かなキャンプを楽しんでみてはいかがでしょうか。